GASを使ってWordPressの投稿を自動更新する方法

GASとWordPressを連携する準備

GASを使ってWordPressに自動で投稿を更新するためには、まず連携の準備が必要です。

WordPressの設定

WordPress側でAPIを利用するための準備をします。基本的な手順は以下の通りです。

1. WordPressダッシュボードにログインします。
2. 「設定」から「パーマリンク」を選択し、構造が正しいことを確認します。
3. 「ユーザー」の「プロファイル」でアプリケーションパスワードを設定します。これにより、GASからのアクセスが可能になります。

Google Apps Scriptの準備

次に、GAS側の準備を行います。

1. Google Apps Scriptにアクセスし、新しいプロジェクトを作成します。
2. プロジェクトに必要なGoogleサービスとOAuth接続を設定します。

 

GASスクリプトの実装

WordPressと連携するために、実際のスクリプトを書いてみましょう。

HTTPリクエストを送信する

GASからWordPressへHTTPリクエストを送って、自動で投稿を更新します。

function updateWordPressPost() {
   const url = "https://your-wordpress-site.com/wp-json/wp/v2/posts/1";
   const payload = {
      title: "新しいタイトル",
      content: "ここには更新したい内容を入れます。",
      status: "publish"
   };
   const options = {
      method: "POST",
      headers: {
         "Authorization": "Basic " + Utilities.base64Encode("username:application_password"),
         "Content-Type": "application/json"
      },
      payload: JSON.stringify(payload)
   };

   const response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
   Logger.log(response.getContentText());
}

UrlFetchApp.fetch()を使用してWordPressのAPIにアクセスします。必要な情報をpayloadにまとめ、POSTリクエストとして送信します。

 

まとめと注意点

GASとWordPressを連携して投稿を自動更新する手順を理解できましたか？

• WordPressの設定でAPI準備が必須。
• GASから安全にリクエストを送信するには、適切な設定とスクリプトが必要。
• スクリプト内のユーザー名とアプリケーションパスワードの管理に注意しましょう。

 

練習問題

次のシナリオを使って、GASのスクリプトを作成してください：

1. WordPressの投稿IDが2である記事のコンテンツを「これは更新された投稿です」に変更し、タイトルは「更新後のタイトル」にします。
2. 投稿のステータスは「draft」に設定してください。

 
 

練習問題の解答・解説

function updateWordPressDraft() {
   const url = "https://your-wordpress-site.com/wp-json/wp/v2/posts/2";
   const payload = {
      title: "更新後のタイトル",
      content: "これは更新された投稿です。",
      status: "draft"
   };
   const options = {
      method: "POST",
      headers: {
         "Authorization": "Basic " + Utilities.base64Encode("username:application_password"),
         "Content-Type": "application/json"
      },
      payload: JSON.stringify(payload)
   };

   const response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
   Logger.log(response.getContentText());
}

• 関数updateWordPressDraftは、指定された投稿ID「2」の情報を更新します。
• titleとcontentの内容を変更し、statusを「draft」状態に設定しています。
• AuthorizationヘッダーでWordPressのAPIにアクセスするための認証情報を含めています。