Google Apps Scriptで美しく:長いコードの改行テクニック
GASを使ってコードを書いていると、どうしても長くなってしまうんです。でも改行がイマイチうまくいかなくて…

猫男

catman
ふむ。GASのコードも優雅に書くべきだな。catmanが改行テクニックを教えてやろう。
美しいGASコードを書くための改行テクニック
コードが長すぎると可読性が悪くなり、デバッグもしづらくなる。それを避けるためにも、改行を効果的に使おう。
演算子の前後で改行する
長い算術や条件文に演算子を含む場合、それを基準にして改行しよう。
function longExpression(a, b, c) {
return a + b - c * (a / 2 + 3) +
Math.sqrt(b);
}
🔍 演算子の前後で改行することで、どの演算が行われているのかが一目でわかる。
えっ、演算子とは何かわからない?
そんなときは「GAS演算子の解説記事」を読んでみよう。
文字列の連結に改行を使う
長い文字列を扱う場合、単一行ではなく、強制的に分けて見やすくする。
function createLongString() {
var message = "これは非常に長い文です。" +
"ただ、このように途中で改行することで、" +
"より読みやすくなります。";
Logger.log(message);
}
🔍 文字列として保持されるが、構文が分かりやすい。
関数内部を改行で整理する
ひとつの関数がやたらと長くなるのを避けるために、適切に改行を入れる。
例えば、次のコードは詰まっていて読みにくい。
function processData(data) {
var processedData = data.split(',');
if (processedData.length > 0) {
for (var i = 0; i < processedData.length; i++) {
Logger.log(processedData[i]);
}
}
}
一方、次のコードはどうだろう。
function processData(data) {
// データを分割
var processedData = data.split(',');
// データが存在する場合のみ処理
if (processedData.length > 0) {
// 各データをログ出力
for (var i = 0; i < processedData.length; i++) {
Logger.log(processedData[i]);
}
}
}
空行を使って処理をブロックごとに分けることで、
「これは前処理」
「ここは条件チェック」
「ここはメイン処理」
という感じで、読む側が“流れ”をつかみやすくなる。
🔍 ロジックの流れが明確になるよう、コード行をグルーピングするのがコツ!
なるほど!改行を使うことで、コードの流れも把握しやすくなるんですね。

猫男

catman
その通りだ。整理されたコードで、メンテナンスもしやすくなるぞ。
練習問題:改行テクニックを試してみよう
以下のコードを改善して、読みやすくしてください。
function calculatePrice(quantity, pricePerItem, taxRate) {
var total = quantity * pricePerItem + quantity * pricePerItem * taxRate;
Logger.log(total);
}
解答と解説
function calculatePrice(quantity, pricePerItem, taxRate) {
var total = quantity * pricePerItem +
quantity * pricePerItem * taxRate;
Logger.log(total);
}
解説:
– オペレーター前後で改行し、読みやすさを改善。
– これにより、どの計算が行われているのかが明確に。