【GAS入門】関数の基本と使い方｜引数・戻り値・複数値の返し方をマスターしよう

GASで関数を作る基本

GAS（Google Apps Script）では、JavaScriptと同じように関数（function）を作成します。

基本形はこんな感じ！

 function greet() {
 Logger.log("こんにちは！");
 } 

function 関数名() {} の{}の中身に、処理のかたまりを入れます。

このスクリプトはLogger.logで「こんにちは！」というログを出力していますね。

 

GAS関数に引数を渡す方法

関数にデータを渡したいときは、引数（パラメータ）を使います。

 function greet(name) {
 Logger.log("こんにちは、" + name + "さん！");
 } 

呼び出し方はこう：

 greet("catman"); 

GAS関数の戻り値（return）を使う

関数の結果を返したいときは、戻り値（return）を使います。

 function add(a, b) {
 return a + b;
 }
 const sum = add(3, 5);
 Logger.log(sum); // 8 

✅ return を使えば、関数の外に値を返せます。

GASで戻り値を複数返したいときは？

GASでは、配列やオブジェクトを使えば、複数の値を返せます。

配列の場合

まずは配列のパターンから。

 // 配列で複数返す
 function calcValues(x) {
 return [x * 2, x * 3];
 }

 const [double, triple] = calcValues(4);
 Logger.log(double); // 8
 Logger.log(triple); // 12 

• 関数定義: calcValues(x) は、引数 x の2倍と3倍を配列として返します。
• 分割代入: const [double, triple] = calcValues(4); により、
  • double に 8
  • triple に 12

  が代入されます。

• ログ出力: Logger.log(double); で 8、Logger.log(triple); で 12 が表示されます。

 

表でまとめると以下のようになります ↓

技術	内容
関数の戻り値	配列 [x * 2, x * 3] を返す
分割代入	配列の各値を double, triple に直接代入
応用例	関数から複数の値を返したいときに便利

 

「GASの分割代入を忘れてしまった・・・・」

という方はGASの分割代入の記事で復習してみてください。

 

オブジェクトの場合

またはオブジェクトで返すパターンもあります。

 // オブジェクトで複数返す
 function calcObject(x) {
 return {double: x * 2, triple: x * 3 };
 }

 const result = calcObject(5);
 Logger.log(result.double); // 10
 Logger.log(result.triple); // 15 

• 関数定義: calcObject(x) は、x の2倍と3倍を オブジェクト のプロパティとして返します。
• 戻り値: 戻り値は { double: x * 2, triple: x * 3 } の形になっています。
• 受け取り: const result = calcObject(5); により、result は次のようなオブジェクトになります：

  { double: 10, triple: 15 }

• ログ出力:ドット記法でオブジェクトから値を取得しています。
  • Logger.log(result.double); → 10
  • Logger.log(result.triple); → 15

 

表でまとめると以下のようになります ↓

技術	内容
関数の戻り値	{ double: x * 2, triple: x * 3 } のように オブジェクトで返す
アクセス方法	result.double や result.triple のように ドット記法で取得
応用例	値にラベルをつけて返したい場合に便利（意味が明確になる）

「GASのドット記法・・・・？」

という方はGASのドット記法の記事で復習してみてください。

 

GAS関数を呼び出す・関数に変数を入れる

変数に代入して関数を呼び出すのももちろんOK！

 const name = "catman";
 greet(name); 

✅ 変数を引数に入れて関数に渡せるので、より柔軟なコードが書けます！

GASでよく使う関数一覧

関数名	用途
Logger.log()	ログを出力する
SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet()	スプレッドシートを取得する
GmailApp.sendEmail()	メールを送信する
CalendarApp.createEvent()	カレンダーに予定を追加する
UrlFetchApp.fetch()	外部APIを叩く

まとめ：GASで関数を自由に使いこなそう

• function 関数名() {} で関数を作成
• 引数でデータを渡し、戻り値で結果を返す
• 配列やオブジェクトで複数の戻り値もOK
• GASには独自の便利な組み込み関数もたくさんある