GASのOnOpenトリガー完全攻略：複数設定や権限の問題を解決する方法

GASのOnOpenトリガーとは？

OnOpenトリガーは、ユーザーがGoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントを開いたときに自動で実行されるスクリプトだ。

このトリガーを使えば、ファイルを開いた際に自動的に初期設定をしたり、メニューを追加したりできる。

OnOpenトリガーの基本設定方法

まずは基本的なOnOpenトリガーの設定を見てみよう。

function onOpen() {
  const ui = SpreadsheetApp.getUi();
  ui.createMenu('新しいメニュー')
     .addItem('アイテム1', 'menuItemFunction')
     .addToUi();
}

function menuItemFunction() {
  SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().toast('アイテム1が選ばれました');
}

– function onOpen() {} を定義することで、スプレッドシートが開かれたときに実行される。
– SpreadsheetApp.getUi() メソッドを利用して、UIを操作し、メニュー項目を追加する。

OnOpenトリガーが実行されない理由

1. 権限の問題：スクリプトが適切な権限で実行されていないと、OnOpenは動作しない。
2. スクリプトのエラーチェック：JavaScriptの構文チェックを行い、エラーが無いか確認する。
3. スプレッドシートの動作：開くスプレッドシートでトリガーが紐付いているか確認。

GASのOnOpenを複数設定する

function onOpen() {
  taskOne();
  taskTwo();
}

function taskOne() {
  Logger.log("タスク1実行中");
}

function taskTwo() {
  Logger.log("タスク2実行中");
}

– 複数の処理を実行したいときは、OnOpen内で複数の関数を呼び出す設計にするのが基本だ。

OnEditトリガーとの違い

練習問題

1. GASのOnOpenトリガーを利用して「おかえりなさい」というメッセージをログに出力するスクリプトを書いてみよう。
2. OnOpenで追加したメニューから関数を呼び出して、スプレッドシートの指定セルに「こんにちは」を書き込むスクリプトを作成しよう。

解答・解説

// 問題1
function onOpen() {
  Logger.log("おかえりなさい");
}

// 解説：onOpen内でLogger.logを使いメッセージを出力するシンプルなスクリプトだ。

// 問題2
function onOpen() {
  const ui = SpreadsheetApp.getUi();
  ui.createMenu('挨拶メニュー')
    .addItem('セルにこんにちは', 'writeHello')
    .addToUi();
}

function writeHello() {
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
  sheet.getRange('A1').setValue('こんにちは');
}

// 解説：メニューを追加して、選択したときにwriteHello関数が呼び出され、A1セルに「こんにちは」が書き込まれる。